編集
「君は編集者じゃないよ」 「佐藤くんはさあ、編集者じゃないよね。全然なりきれていないよ」 数年前に上司からこう言われたことがある。 この言葉と向き合いながら、これまでの期間を(なりきれていない)編集者として走ってきた。 ぼくは編集者には向いて…
「『良いものをつくれば売れる(読まれる)』という時代が終わり、読者・ユーザーに『どう届けるか』という"コミュニケーションを編集する力"が問われる」 メディア関係者であれば手に取った方もいるかもしれない、雑誌『編集会議』の「編集2.0」特集扉ペー…
月間2億人以上が訪問する米国のニュースサイト「バズフィード」が、日本向けに創刊されるそうです。タッグを組むのはヤフージャパン。 BuzzFeedとヤフー、「BuzzFeed Japan」を設立今冬、日本向けBuzzFeedを創刊 / プレスルーム - ヤフー株式会社 BuzzFeed P…
川上量生さんが書かれた『鈴木さんにも分かるネットの未来』(岩波新書)を読みました。この本はネットとはなにか、その真の姿や未来について書かれたもの。特に印象的だったのは、コンテンツ側がいかにプラットフォーム側と付き合っていくのかという点です…
「書くことはあとからでも教えられるが、好きになることは教えられない」 とても久々にライティングの本を読みました。手に取ったのは『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』。著者はナタリー運営のナターシャ取締役の唐木元さん…
新潟県燕三条地域で10月に開催される「工場の祭典」。金属加工の産地として知られる同地域でものづくりが体験できるというまちぐるみのイベントです。ちょっと前になりますが、7月にEDITORY神保町でおこなわれた新潟県三条市 國定勇人市長の話を聞き、とても…
今日、「Yesterday's Resources」という小さなニュースレターをはじめました。 なんで今さら、と自分でも思うのですが、メディアの輪郭というブログを2年近くやっているなかで、ひとつ悩みがあったからです。 「メディアの輪郭」のつくりかた——リサーチをは…
これからのメディアのあり方、生き残り方。スマートフォン時代にメディアが成立していたさまざま前提が変容しているなか、お金まわりを含めた(Web)メディアの持続可能性のようなことを最近考えたり、いろんな人と話すことが増えたような気がします。 先月…
『編集会議』2015年春号を読みました。マーケティングに活かす「編集者」的発想法という特集タイトルで、企業のコンテンツマーケティングから雑誌編集長の対談、編集者とライターの打ち合わせ公開、プロの書き手6名のインタビューなど盛りだくさんです。 な…
(photo credit: Kevin Kelly — photo by Per Axbom via photopin) 雑誌『WIRED(ワイアード)』創刊編集長を務めたケヴィン・ケリー氏によるエッセイ25本を収録した『ケヴィン・ケリー著作選集 1』を読みました。彼はLong Now Foundationの役員を務めてい…
(Photo by Tim de Groot/Creative Commons Zero) 「ブログで面白いのは、何かに対してものすごく『愛』があるか、『憎しみ』があるかがはっきりしている人」 「コンテンツよりプラットフォームの寿命が短い時代にメディアが求められること」という記事で…
(Photo by Matthew Smith/Creative Commons Zero) 『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』という本を読みました。企業のコンテンツマーケティングを手がけるインフォバーンCo‐CEOの小林弘人さんと日経ビジネス プロデューサ…
先日、ゲンロンカフェで開催された、 「J-POP IS OVER?――佐々木敦『ニッポンの音楽』刊行記念イベント」に参加してきました。『ニッポンの音楽』を上梓されたばかりの佐々木敦さんに音楽ジャーナリストの柴那典さん、音楽ライターの南波一海さんがJ-POPを語…
毎号購入しているハイパーローカルなシティカルチャーガイド『TOmagazine』。つい最近発売されたばかりの墨田区特集号も読みました。自分が住んでいない区について独特のアングルで切り取られるディープな内容が好きなのですが、今回はメディアのトピックが…
(The Vergeの動画より) 新興メディアテクノロジー企業「Vox Media」の運営するテックメディア「The Verge」が初となるゲストエディターとしてビル・ゲイツ氏を招聘することを発表しました。 2月限定でゲストエディターとしてかかわるゲイツ氏とThe Verge編…
2014年12月の総選挙時には「池上彰の選挙スペシャル」がいつものように話題となったテレビ東京。「ゴッドタン」や「YOUは何しに日本へ?」「逆向き列車」などエッジの利いた比較的新しい番組もあれば、「TVチャンピオン」「ASAYAN」などの素人の才能発掘系の…
編集という言葉、デザインという言葉、どちらもよく見聞きする言葉ですが、「編集デザイン」という言葉は聞き慣れません。 この言葉を知ったのは、フィルムアート社から出版された『これからのメディアをつくる編集デザイン』という本を読んだことがきっかけ…
「TOKYO DESIGNERS WEEK.tv -茂木健一郎の発想の種 IMAGINE-」にて、作家エージェンシー「コルク」代表で編集者の佐渡島庸平さんが取り上げられていました。これまで、バガボンド、ドラゴン桜、働きマン、宇宙兄弟などヒット作を手がけ、5000万部以上を売り…
文化系トークラジオ Lifeの「里山ウェブ」に関する回が面白かったので、少し書いてみます。里山ウェブとは、以下のようなことを指しています。 小難しい思想が好きな人向けに言えば、資本主義の原理の中で自らの作品がよそよそしいものに感じられてしまう労…
先日、「キュレーションメディアサミット」というイベントに登壇してきました。 これから来る!?キュレーションメディアサミット | Peatix 国内外でキュレーションメディアやバイラルメディアが勃興し、注目を集めています。僕は「BuzzFeed(バズフィード)…
先日、WIREDのイベントを聞きにいってきました。僕が行ったのは、「新しい海外メディアが日本には必要だ!」というテーマで、Vice Japan コンテンツマネージャー・川口賢太郎さんと『WIRED』編集長・若林恵さんのトークセッションでした。 5夜連続トークイヴ…
ちょっと前の話題なので、メモ的に残します。 ウォール・ストリート・ジャーナルからフェイスブックに移籍した編集者がいる、というだけなのですが、興味深いなと思っています。 ちなみにフェイスブックは、昨年末くらいからニュース記事に比重を置いたアル…
これまでことあるごとに取り上げてきたイーベイ創業者ピエール・オミダイア氏のメディアづくり。 彼のメディアカンパニー「First Look Media(ファーストルックメディア)」が2月にスタートした、NSA問題を追うメディア「Intercept(インターセプト)」に動…
ソーシャルメディアの普及によって、普段接する情報量も莫大なものとなってきています。そのため、海外ではゆったりと情報更新をするメディアやじっくり読んでもらう長文コンテンツ(ロングフォーム)を発信するメディアが増えています。 この記事では、前者…
メディアの輪郭では、これまで約9000万人の月間読者を抱える「Upworthy」やワシントンポストの「KnowMore」などの海外におけるバイラルメディア、そして日本におけるバイラルメディアの勃興についても取り上げてきました。以下の記事でもバイラル系をメイン…
昨年はAmazonCEOのジェフ・ベゾスによるワシントンポスト買収やバイラルサイト「Upworthy」の急成長などメディア界の話題は多くありました。2014年は、さらにウェブメディアは盛り上がる年になることでしょう。 この記事では、個人的に2014年注目したい海外…
2014年、動画ニュースを手がけるウェブメディアも出てくるかもしれません。 海外ではすでに制作体制を築き、毎日のように動画ニュースを発信しているメディアがありますので、3つのメディアを紹介したいと思います。 1. Newsy まず最初に紹介するのは、「NEW…
タイム誌が発表した今年の「ベストウェブサイト50」。色んなウェブメディアを日頃読んでいる人は見ておいて損はないリストです。 Full List | 50 Best Websites 2013 | TIME.com 選ばれた50サイトの中からユニークなウェブサイトを4つ取り上げ、それぞれの特…
ゲイツ財団とのスポンサードコンテンツを展開したり、キュレーターの採用テストがリークされたり、その動向が注目されているウェブメディア「Upworthy(アップワーシー)」。 なんと、立ち上げ2年経たずに月間訪問数8900万人を突破したようです。以下にある…
photo credit: Thomas Leuthard via photopin cc 今週読んだ中で気になったメディアや編集に関する記事を25本ほど紹介します。 ウェブ編集者をやっていると、編集やライティングは当たり前ですが、SEOやウェブデザイン、UI/UX、データ分析、データジャーナリ…