メディアの輪郭

更新するだけ健康になれる気がしています

SMAP、宇多田、ピコ太郎、紅白、君の名は。…2016年の統括と2017年の展望を語りつくすイベント

担当書『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)の第2弾イベントを開催します。第1弾はデジタル音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミさんをゲストにおこないましたが、今回は音楽/映画ジャーナリストの宇野維正さんをお招きしての開催です。

SMAP、宇多田、ピコ太郎、紅白、君の名は。…音楽、カルチャー、そしてメディアにとって話題が盛りだくさんだった2016年の統括と、2017年の展望を語りつくすイベントになります。

【日時・会場】

日時:2017年1月10日(火)
   19:00開場/19:30開演/21:00終演予定
会場:講談社26Fレセプションルーム(東京都文京区音羽 2-12-21)
http://www.kodansha.co.jp/about/access.html
出演:柴那典(音楽ジャーナリスト)、宇野維正(音楽/映画ジャーナリスト)
料金:1500円(通常)、2000円(『ヒットの崩壊』1冊付き)
定員:40名

【イベント概要】

「2016年は、おそらく後から振り返ったときに、日本の音楽シーンの「時代の変わり目」として思い出される年になるのではないかと思っている。
SMAPが年内いっぱいでの解散を発表した。宇多田ヒカルが久しぶりの新作『Fantôme』でカムバックを果たし、本人も予想していなかったアメリカのiTunesチャートでのTOP3入りを記録した。
映画の世界では、新海誠が監督を、RADWIMPSが音楽を手掛けた『君の名は。』が、まさにブロックバスター的なヒットを実現した。そして、世界各国で音楽マーケットを刷新してきたスポティファイが、ようやく日本上陸を果たした」(『ヒットの崩壊』より)

2016年は「激動」の1年でした。上記の出来事のほか、ピコ太郎「PPAP」が世界を斡旋し、CD時代のヒットの作り方が終わりを告げようとしています。同時に「所有」から「アクセス」へ、「モノ」から「体験」へといったシフトが進んでいる過渡期でもあります。

2020年に向けて、リオ五輪閉会式での「トーキョーショー」も大きな注目を集めました。年末にはラインナップが話題となった紅白歌合戦があります。このイベントでは、いろいろなことがあった2016年という年を統括するとともに、2017年の音楽とカルチャー、メディアの展望を語ります。

登壇するのは、『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)著者で音楽ジャーナリストの柴那典さんと、『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)著者で音楽/映画ジャーナリストの宇野維正さん。どちらも2016年に出版された本です。

『ヒットの崩壊』は、「ヒット」という得体の知れない現象について、小室哲哉さんやいきものがかり水野良樹さんといったヒットメイカー、ヒットチャート、テレビ、カラオケ、レコード会社、マネジメントなど多種多様な取材を通じて掘り下げた1冊。ヒットとは何か? その方程式はどう変わったのか? 音楽以外の業界・ビジネスにも応用できる内容です。

『1998年の宇多田ヒカル』は、史上最もCDが売れた1998年──宇多田ヒカル椎名林檎aiko浜崎あゆみという偉大な才能がそろって出現した奇跡の年──と、4人それぞれの歩みや関係性を、「革新・逆襲・天才・孤独」をキーワードに読み解いた1冊。2016年1月の発売以降、「予言の書」としても各所で話題と評価を集めています。

過渡期を経た2017年、音楽や映画などのカルチャー、そして改めて問われているメディアの意義や役割…これらについて縦横無尽に語り尽くします。2017年はどんな年になるのか? この時代に対する解像度がグッと上がる時間になるはずです。ぜひご来場ください。

f:id:kana-boon:20161113001001j:plain