コンテンツ
「君は編集者じゃないよ」 「佐藤くんはさあ、編集者じゃないよね。全然なりきれていないよ」 数年前に上司からこう言われたことがある。 この言葉と向き合いながら、これまでの期間を(なりきれていない)編集者として走ってきた。 ぼくは編集者には向いて…
『ヒットの崩壊』の反響 少し前になりますが、担当書『ヒットの崩壊』に関して、毎日新聞「キーパーソンインタビュー」欄で取り上げていただきました。著者の柴那典さんと一緒に担当編集としてもインタビューを受けました。 新書「ヒットの崩壊」が予見した…
アフリカから帰国していろいろやられている@natsumeg_kさんとBuzzFeed Japanエディターの@narumiさんが話すポッドキャスト番組「donguri.fm」で、担当書『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)が取り上げられました。この番組はiTunesやSoundCloudで聴くことが…
ヒット曲は時代を映し出しているか? 歌は世につれ、世は歌につれ──。かつて大瀧詠一は「ヒット曲は聞く人が作る」と語った。果たして今、ヒット曲は時代を映し出しているだろうか? 11月15日に編集担当書『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)が発売になります…
雑誌『編集会議』2016年秋号に「2017年、Webメディアの潮流を読む」という記事を寄稿しました。「Webメディアがなくなる日」という小見出しから書き出し、潮流を読むところまでたどり着きませんでしたが、もしご関心あれば手に取ってみてください。 ジャーナ…
編集を担当した『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)が11月15日に発売されます(新書版240ページ)。Kindle版も昨日から予約がはじまりました。 著者は音楽ジャーナリストの柴那典さん。「激変する音楽業界」と「新しいヒットの方程式」をテーマに半年以上か…
という内容の原稿を「クーリエ・ジャポン」のメディア特集に寄せました。 すでに「デジタルメディアの危機」は到来している! 世界のメディア「激変の10年」を、若手評論家が斬る スマホとSNSがメディアの世界をどのように書き換え、今はどのような時代で、…
(内容とはまったく関係ありませんがお気に入りの写真です) 2015年以降の「メディア激変」を統括する、といった内容の短期連載がはじまりました。ブロガーのイケダハヤトさんのnoteマガジンに掲載されるものです(月1ペースで全4回くらいを想定しています)…
文字数拡大はスクリーンショットがきっかけ? 「Twitterの文字数制限が1万字に拡大か」といった報道が出ていました(初出はRe/code)。実装するとなれば、早くとも3月あたりになるそうです。 2015年9月にも一度、140字の文字数制限を撤廃するというニュース…
「いま、新聞などジャーナリズムが危機にあるのは、ユーザー体験を考え抜いたサービスがないからだ」 こんな声を聞いたのは、2015年8月にオランダに渡り、メディアを取材したときのこと。発言の主は、「Blendle(ブレンドル)」というプラットフォームの国際…
ブログプラットフォーム「Medium」がアンドリーセン・ホロウィッツをリードインベスターとする資金調達を実施、その額は5700万ドルとのことです(Google VenturesやGreylock PartnersもシリーズAに続き参加)。Re/codeなどが報じています。増資前評価額は4億…
アトランティックメディア社が2012年に開始した、新鋭ビジネスメディア「Quartz(クオーツ)」 が3周年を迎えました。それを報告する記事では、さまざまなデータやこれまでの軌跡が示されていました。 Thank you, readers—Quartz turns three years old toda…
「『良いものをつくれば売れる(読まれる)』という時代が終わり、読者・ユーザーに『どう届けるか』という"コミュニケーションを編集する力"が問われる」 メディア関係者であれば手に取った方もいるかもしれない、雑誌『編集会議』の「編集2.0」特集扉ペー…
川上量生さんが書かれた『鈴木さんにも分かるネットの未来』(岩波新書)を読みました。この本はネットとはなにか、その真の姿や未来について書かれたもの。特に印象的だったのは、コンテンツ側がいかにプラットフォーム側と付き合っていくのかという点です…
すでにメディアに関心のある方は目を通しているかもしれませんが、「メディアの未来」という特集を組んだ『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2015年7/01号』がおもしろかったです。いまさらながらですが、人選がよかったです。 「コンテンツで儲ける可…
WIRED.jpに掲載されていた「Mediumをつくった男、エヴァン・ウィリアムズの7つの教訓」という記事が非常におもしろかったです。月間MAU2500万人を超えるというこのプラットフォームでは「書き手と読み手のための最高のツールをつくること」を重視しているそ…
今週、Thrillistの創業メンバー2名が新しいメディアを立ち上げたというニュースが多くの海外にメディアによって報じられていました。Thrillistについては以前その成り立ちや収益化について書いたことがあります。 立ち上がった「Fatherly」という洗練された…
(Photo by Rayi Christian Wicaksono/Creative Commons Zero) 「『メジャー』を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち」という本を読みました。概要は以下の文章の通りですが、特定のニッチ層だけでなくメジャーの担い手である若く、ふつうの…
(Photo by Lance Anderson/Creative Commons Zero) ソーシャルゲームにおいて最もクリエイティビティが注ぎ込まれているのは、「ユーザーにゲームをやめさせない」ためのシステム ソーシャルメディアやまとめサイトなど情報が半ば自動的に生成されるプラ…
(Photo by Aleks Dorohovich/Creative Commons Zero) 「盲目的なメディア横断×リーチ拡大志向は誤り」 ブルーカレント・ジャパン代表の本田哲也氏と、LINE株式会社 上級執行役員の田端信太郎氏による共著『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もう…
(photo credit: Kevin Kelly — photo by Per Axbom via photopin) 雑誌『WIRED(ワイアード)』創刊編集長を務めたケヴィン・ケリー氏によるエッセイ25本を収録した『ケヴィン・ケリー著作選集 1』を読みました。彼はLong Now Foundationの役員を務めてい…
(Photo by Tim de Groot/Creative Commons Zero) 「ブログで面白いのは、何かに対してものすごく『愛』があるか、『憎しみ』があるかがはっきりしている人」 「コンテンツよりプラットフォームの寿命が短い時代にメディアが求められること」という記事で…
(Photo by Matthew Smith/Creative Commons Zero) 『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』という本を読みました。企業のコンテンツマーケティングを手がけるインフォバーンCo‐CEOの小林弘人さんと日経ビジネス プロデューサ…
先日、ゲンロンカフェで開催された、 「J-POP IS OVER?――佐々木敦『ニッポンの音楽』刊行記念イベント」に参加してきました。『ニッポンの音楽』を上梓されたばかりの佐々木敦さんに音楽ジャーナリストの柴那典さん、音楽ライターの南波一海さんがJ-POPを語…
「コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである」 KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川上量生氏が2013年に出した『ルールを変える思考法』という本を読みました。主にメディアやコンテンツにかかわる、第3章「人を惹きつけるコンテンツのつくり方」…
ブログプラットフォームのミディアムには、Collectionという、ミディアム上の記事をまとめることができる機能があります。それにはフォロー機能がついていたり、ほかのユーザーといっしょにまとめをつくることができるのですが、最近、呼び方が変わったとの…
先週末、渋谷のloftwork Labで開催された「Prophet(プロフェット)未来について」というイベントに参加してきました。これはサザエBotを運営するナカノヒトヨさんがさまざまなジャンルのゲストを招いて「未来」について語り合うイベントシリーズ。 初回は、…
2014年12月の総選挙時には「池上彰の選挙スペシャル」がいつものように話題となったテレビ東京。「ゴッドタン」や「YOUは何しに日本へ?」「逆向き列車」などエッジの利いた比較的新しい番組もあれば、「TVチャンピオン」「ASAYAN」などの素人の才能発掘系の…
「広告とコンテンツの融合に解決の糸口がある」 LINE株式会社 広告事業部 チーフプロデューサー・谷口マサト氏は広告が見てもらえないという課題解決のアプローチとして上記の言葉を掲げています。そんな谷口氏の著書『広告なのにシェアされるコンテンツマー…
海外では、伝統メディアもソーシャルからの流入を目指して、バイラルメディアを立ち上げる事例も出てきています。今回は3つの事例の紹介です。 ワシントンポスト:KnowMore ワシントンポストが昨年10月にスタートした「Know More」というメディアがあります…