メディアの輪郭

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メディア

ノンフィクション・メディアが生き残るために必要なもの:流通への意識や新しい習慣・単位

先日、『ネットと愛国』などの著書で知られ、最近では大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されたジャーナリストの安田浩一さんとお話する機会がありました。ノンフィクション誌『G2』(講談社)が今回の19号目をもって休刊するとのことで、同号に原稿を書いて…

バズフィード、2016年大統領選に向け"ファクトチェック"チーム立ち上げへ

バズフィードが2016年大統領選に向けて、政治家の過去の発言や政策のアーカイブを掘り起こし、ファクトチェックをおこなうチームを立ち上げたことをポリティコなどが伝えています。このチームの指揮をとるのは、12万人近くのツイッターフォロワーを抱える、1…

ラップ歌詞の脚注からはじまった「Genius」、対象をすべてのウェブページへ拡大

2009年、ラップの歌詞に脚注をつけていくことからはじまった、Rap Genius(現Genius:ジーニアス)。サービス名のラップが取れたタイミングで、ニュースや歴史、映画、法律などさまざまコンテンツに脚注をつけることが可能になっていました。 2015年4月から…

Vice Mediaはなぜ「ハリウッドインサイダー」になれたのか? 急成長を支えたもうひとりの立役者、Tom Frestonの数奇な運命

(photo credit: Stream London 9 November 2011 via photopin (license) ) この記事は、橋本英明さん(フジテレビジョン コンテンツ事業局)によるMediumへの投稿「Tom Frestonの数奇な運命とViceの成長」の転載です。ジャーナリズムやCEOのパンクさが注目…

これからの「いい情報」とは何か? 共有・アクセスできないような情報に漂う色気

情報に溺れないためには、「欲しい情報は何か」を知ること 真似のできない仕事術を特集した『BRUTUS』2015年6月1日号を読みました。漫画家の小山宙哉さんやジャーナリストの田原総一朗さん、俳優の山田孝之さん、建築家の藤村龍至さんなど10名以上が取り上げ…

プラットフォームによる新しい指標づくりが重要ーー「Medium創業者エヴァン・ウィリアムズの7つの教訓」を読んで

WIRED.jpに掲載されていた「Mediumをつくった男、エヴァン・ウィリアムズの7つの教訓」という記事が非常におもしろかったです。月間MAU2500万人を超えるというこのプラットフォームでは「書き手と読み手のための最高のツールをつくること」を重視しているそ…

編集やメディアの役割は「発信」ではなく「媒介」ーー出版の限界を超えるために必要なこと

未来の出版に必要なものは、「これまでになかった新鮮な空気」 「書き手のなか、あるいは実際に書かれたものから、いまだ書かれぬ何かを感じ、企画をたて、それを、読み手に届ける」 これは、ミシマ社代表の三島邦弘さんの著書『失われた感覚を求めて 地方で…

「グッズ販売」「個人を全面に」「そもそも体制や目的が・・・」 Webメディアのブランド化に関するいくつかの考え方

(本文とは関係ない、ニコニコ超会議でのラジオ体操の図) ニコニコ超会議でのWebメディアに関するトークのなかのトピックを拾い、「Webメディアはスマホ時代にどのようにブランド構築していけばよいのだろうか?」という記事を書いたところ、いろんな反応が…

Webメディアはスマホ時代にどのようにブランド構築していけばよいのだろうか?

先日、ニコニコ超会議2015に初参加してきました。きっかけは超言論エリアのミニブースでKAI-YOUさん企画のトークセッションに出ることになったからです。「Webメディアはニコニコ動画をどう捉えるか」「最近のWebメディアってどうなってるの?」という2つの…

ニューヨーク・タイムズのブランドコンテンツに関する調査から分かること

自社の広告制作チーム vs 広告主の制作チーム ニューヨーク・タイムズの広告部門「T Brand Studio」とリアルタイムアクセス解析のChartbeatが2014年のニューヨーク・タイムズのブランドコンテンツに関する調査をまとめたようです。 「Paid Posts」と呼ばれる…

フェイスブック、ViceやVox Mediaなど7メディアと提携——ブランド向け動画広告の拡充へ

フェイスブックが動画広告まわりで新たな動きを見せました。毎日40億回ほど閲覧されるというフェイスブックにおける動画(1月の30億回から大幅アップ)。アメリカのフェイスブック利用者の8割近くが動画を観ようとフェイスブックを訪れるというデータもあり…

「これからのメディアはプロセスや共同体、生きる空間でもある」 佐々木俊尚さんとバズフィードが捉える未来のメディア像

先週末、佐々木俊尚さんの有料サロン「LIFE MAKERS」のオープニングプレイベントでスマートニュースでメディアコミュニケーションディレクターを務める松浦茂樹さんと佐々木さんのトークを聞いてきました。そのなかの「メディアはもはや媒体ではなく、プロセ…

Yahoo!ニュースはどのように記事の価値を判断するのか? ソーシャル&スマホ普及がもたらす「ニュースの変容」

ヤフートップには1日100本のニュースを掲出 先日、スクーにて「何が『ニュース』なのか Yahoo!ニュースに学ぶ価値判断と『見出し力』」という授業が開講されていました。登場したのはヤフーのニュース編集部リーダーの伊藤儀雄さん。編集部の体制やトピック…

男性ライフスタイルメディア「Thrillist」創業メンバーがパパ向けメディア「Fatherly」開始

今週、Thrillistの創業メンバー2名が新しいメディアを立ち上げたというニュースが多くの海外にメディアによって報じられていました。Thrillistについては以前その成り立ちや収益化について書いたことがあります。 立ち上がった「Fatherly」という洗練された…

新しいマスの発見か、濃い信者コミュニティか? これからのメディアが生き残るための2つの方向性

これからのメディアのあり方、生き残り方。スマートフォン時代にメディアが成立していたさまざま前提が変容しているなか、お金まわりを含めた(Web)メディアの持続可能性のようなことを最近考えたり、いろんな人と話すことが増えたような気がします。 先月…

ニューヨーク・タイムズのApple Watch対策は「1行ストーリー」

photo credit: Apple Watch via photopin (license) 2015年4月10日の予約、24日の発売が近づきそわそわしている方もいるかもしれない「Apple Watch」。各メディアも少しずつウェアラブルデバイスへの対応が求められてくるかもしれません。 近々アプリをアッ…

米ニュースサイト「バズフィード」が将来有望なライターのためのフェローシップ開始

月間訪問数が2億人を超えるアメリカの大手ニュースサイト「バズフィード」が将来有望なライターを育成するためのフェローシップ開始するようです。サイト上で発表しています。「BuzzFeed Emerging Writers Fellowship」と名付けられたフェローシップは、次世…

スナップチャットにメディアと広告が集まる理由——米利用者の7割が18〜34歳、「Discover」は1メディアにつき100万人が閲覧

(左:スナップチャットの「Discover」ページ、右:CNNの国際ニュース) 開封すると特定時間が経つと消える動画メッセージアプリ「スナップチャット」が1月末に発表した新サービス「Discover」。CNNやYahoo! NEWS、National Geographic、VICEなど影響力のあ…

ニュース解説メディア「Vox」が初となるグラフィックエディターを採用

ニュース解説メディア「Vox」が初となるグラフィックエディターを採用したと、The Drumなどが報じています。Voxに参画するJavier Zarracina氏はロサンゼルス・タイムズでグラフィック&データエディターの職に就いていた人物。 ボストンマラソン爆弾テロ事件…

ブログプラットフォーム「Medium」が新メディア「Bright」を公開——教育イノベーションを伝える

ブログプラットフォーム「Medium」が3月31日、新メディア「Bright」を公開しました。テーマは「Innovation in Education」、教育におけるイノベーションです。 We're proud to introduce Bright, a new pop-up publication about innovation in education an…

「メディアの輪郭」のつくりかた——リサーチをはじめた理由とこれまでを振り返る

(Photo by Aleks Dorohovich/Creative Commons Zero) 「メディアの輪郭」というブログを開始してもう1年半ほどになるようです。はてなブログの管理画面を見ていたら、ブログ作成日が2013年10月22日。これまでに300本近くの投稿をしてきたとのこと。開始は…

「狙ったターゲットに役立つ情報を届ける雑誌はWebに取って代わる」——紙雑誌生き残りのヒント

『編集会議』2015年春号を読みました。マーケティングに活かす「編集者」的発想法という特集タイトルで、企業のコンテンツマーケティングから雑誌編集長の対談、編集者とライターの打ち合わせ公開、プロの書き手6名のインタビューなど盛りだくさんです。 な…

この1年でスマホからの動画視聴は1000万人増/SNS利用は700万人増——国内のメディアやスマホの最新事情を知るためのデータ15選

年初に「2015年のメディアづくりに参考になりそうなスマホや動画に関するデータ10選」という記事を書きました。以降もメディアやスマホ、動画視聴、コマースなどさまざまな分野における調査が出ています。気になるものをメモしていたので、基本的な部分から…

「本を楽しんでいる時間は共有しづらい」——新しい本との多様な出会いをつくるということ

今年に入ってからブログで本を紹介することが増えたのですが、先日、本と出会うiPhoneアプリ「Stand」について取材することができました。StandはiOSアプリで、非常にシンプルな設計の本のアプリ。 「理想はいろんな本好きが共存できる状態」---井上隆行氏と…

個人サイトとしてはじまった「ViralNova」の躍進——20名体制で月間訪問数「1億」超え

2013年の終わりに「立ち上げ半年で3000万PVのメディア『ViralNova(バイラルノバ)』は1人体制らしい」という記事を書いたことがあります。バズフィードやアップワーシーなどバイラル/キュレーションメディアが注目を集め、その後追いサイトが多くでてきた…

新鋭ビジネスメディア「Quartz」、アフリカ版開設へ

アトランティックメディア傘下のビジネスメディア「Quartz(クオーツ)」がアフリカ進出を発表しました。オープンは6月で、ゼネラル・エレクトリック(GE)社がスポンサーとのこと。 エディターは、フィナンシャル・タイムズでライター、ロイターで特派員な…

Webコンテンツの収益化には「多対多の関係性」が求められる? コンテンツではなく場に課金するという考え方

先日、有料会員制のオンラインサロン・プラットフォーム「Synapse(シナプス)」を展開する田村健太郎さんにお話を伺いました。シナプスのサロンはフェイスブックグループでの主宰者や参加者とのコミュニケーションを体験できるというもの。

バズフィードの新動向:ネコ写真共有アプリ「Cute or Not」公開、デーヴィッド・キャメロン英首相インタビュー

少し前の話題ですが、バズフィードが新アプリを出したことについてさまざまな海外メディアが取り上げていました。昨年からニュースキュレーションアプリを開発している噂がありましたが、なんとリリースされたのはネコのアプリでした。 「Cute or Not」はiOS…

ニューヨーク・タイムズ、Instagramアカウント開設——伝統メディアの読者開発として注目

昨年、「イノベーション」と題したレポートを通じて、新興メディアの分析や自社の課題を明らかにしたニューヨーク・タイムズ。以来、読者開発がひとつのテーマとなっており、それに特化した部署も設置され、さまざまなプラットフォームに対してどのように最…

動画キュレーションメディア「Upworthy」の年間売上は1,000万ドル超え——通常記事より閲覧・反応されるネイティブ広告プログラム

動画キュレーションメディア「Upworthy」のネイティブ広告プログラム「Upworthy Collaborations」がうまくいっているようです。Adweekによれば、2014年の広告売上はプログラム開始9ヵ月で1,000万ドル(約12億円)を超えたとのこと。 バイラルやキュレーショ…