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スナップチャットにメディアと広告が集まる理由——米利用者の7割が18〜34歳、「Discover」は1メディアにつき100万人が閲覧

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(左:スナップチャットの「Discover」ページ、右:CNNの国際ニュース)

開封すると特定時間が経つと消える動画メッセージアプリ「スナップチャット」が1月末に発表した新サービス「Discover」。CNNやYahoo! NEWS、National Geographic、VICEなど影響力のあるメディアが参加したことでも話題となりました。

「Discover」の投稿は24時間は消滅しないというもので、メディアのアイコンをタップするだけで動画ニュースを閲覧できます。バズフィードは交渉中でまだ入っていないですが、参加となったらさらにおもしろい展開となりそうです。利用シーンについては公式のYouTube動画がアップされているので、ぜひご覧になってみてください。 

さて、スナップチャットにこれだけの有力メディアが集まるのには、その規模とユーザー層にあるかと思います。規模はすでに1.7億人のアクティブユーザーを抱えています。

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(出典:ComScoreより)

ユーザー層については、ComScoreのグラフが一覧性があってわかりやすいです。18〜24歳の割合は2位のインスタグラムの倍ほどの45%。25〜34歳の割合はインスタグラムと並びトップとなっており、若い利用者層をデータでも実感できます。

アメリカにおけるスナップチャット利用者の7割以上が18〜34歳というのは驚異的です。35歳以上の割合の少なさも強調されるべき点かもしれません。

ちなみに、ブルームバーグの記事によれば、「Discover」に配信される動画やニュースの閲覧者は1メディアにつき平均100万人。「Discover」の広告は1000回の閲覧数につき100ドルといった設定という話もあります。また、広告はレベニューシェアとなるようです(媒体側の広告の場合は収益の7割が媒体へ、スナップチャットが広告を出す場合は半分ずつ)。これらのようなことから、広告出稿の場としてもどんどん魅力的になっているのでしょう。

メディアや広告、ストーリーテリングの再発明が起きそうな予感がしますね。