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イーベイ創業者のメディア会社名は「First Look Media」に決定

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photo credit: OnInnovation via photopin cc

先日、「イーベイ創業者ピエール・オミダイア氏のニュースメディア立ち上げは今どうなっているのか?」という記事で、オミダイア氏が10月に立ち上げを発表したメディアについての体制などの現状をお伝えしました。

その時はまだ会社名なども不明な状態でしたが、「First Look Media」となったようです。そしてアメリカ東西の両海岸での展開がはじまることも発表されました。

「First Look Media」は営利と非営利に分かれる

オミダイア氏は資金面とともに、発行人として携わる予定です。「First Look Media」は、政治、スポーツ、エンタメ、ライフスタイル、アート、カルチャー、ビジネス、テクノロジー、そして調査報道、とかなり幅広いトピックをカバーしていくとのこと。

立ち上げるサイトは非営利(NPO)として運用していくようですが、一方でオミダイア氏とグリーンワールド氏の2人が中心となり、"メディアテクノロジー"を基軸とした会社も創業する予定。つまり、「First Look Media」は営利会社と調査報道を中心に据えた非営利の2軸で展開されるのです。

大手ウェブメディアが調査報道に乗り出している

これまでのNPOをつくるまでいかなくても、広告などが順調に伸びているバズフィードでは、今秋あたりから調査報道にも非常に注力し、テックメディア「PandoDaily」も調査報道に乗り出しています。ハフィントンポストもライトなコンテンツでトラフィックを稼ぐ一方で、ピューリツァー賞を受賞しているので、このような流れを汲んでいるのかもしれません。

また、NPOを創設して調査報道を行っていくということは、先行する非営利メディア「プロパブリカ」などに続いていくのでしょうか。しかしながら、他の非営利メディアと比べて、政治が中心に幅広いトピックと拾っていくという点はかなり重要だと思います。

今後加わるメンバーにも注目

現在のメンバーを振り返ると、ドキュメンタリー映画制作者でスノーデン事件の際にも話題となったローラ・ポイトラス氏と調査報道記者で作家のジェレミー・スケイヒル氏など、名を馳せているジャーナリストらが10名以上集まり、ニューヨーク大学教授のジェイ・ローゼン氏がアドバイザーを務めるなど盤石な体制を築いているところです。今後どのようなメンバーが参画するのかについても注目のポイントです。

最新情報は、引き続き公式サイトで更新されていくとのこと。いつ頃メディアが公開されてくるのか(メディア名はまだ決まっていない)楽しみにしていきましょう。

 

【参考記事】