バイラルメディア「BuzzFeed(バズフィード)」、フランス、スペイン、ブラジルの各国版を公開
10月上旬の話題ですが、メモ的に残しておきます。
BuzzFeedのグローバル展開
バイラルメディア「BuzzFeed(バズフィード)」が現在の英語に加え、フランス、スペイン、そしてポルトガル語(ブラジル)の3ヵ国語へと展開していくようです。
英語で発信していて、月間8500万人以上の読者を集めているバズフィード(2013年8月)。「ブックエディター」を設置して本のカテゴリーをつくったり、非営利メディア「プロパブリカ」記者を調査部門に迎えて調査報道に注力する姿勢を見せたりと様々な方向に動いています。
翻訳プラットフォームとのパートナーシップ
そんな中で、さらなる拡大を目指して計画されているのが、今回の非英語圏への展開なのです。
具体的には、ウェブで翻訳作業を手伝いながら英語が学べるサービス「Duolingo(ドウリンゴ)」を活用してコンテンツを翻訳していくのに加え、展開国の言語が堪能なエディターを雇用してオリジナルコンテンツの発信もしていくとのこと。
主にブラジル人をターゲットにしたポルトガル語版は10月18日、スペイン版は10月21日、そしてフランス版は11月4日に公開されました。
メディアのグローバル展開と翻訳(学習)プラットフォームのコラボレーションというのはこれからのメディア運営における一つのヒントになりそうです。
【参考記事】
- BuzzFeed to launch French, Spanish and Portuguese editions
http://www.rawstory.com/rs/2013/10/14/buzzfeed-to-launch-french-spanish-and-portuguese-editions/
- The Virality of Evil. How BuzzFeed’s translation project will hurt foreign news.
- Associate Editor in French, Spanish or Portuguese at BuzzFeed in New York, NY
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強まるマイクロニュースの流れーーニューヨークタイムズが1分動画ニュース「The New York Times Minute」をスタート
NYTがスタートしたマイクロ動画ニュース
ニューヨークタイムズが1分動画ニュース「The New York Times Minute」をスタートしました。マイクロニュースのトレンドを汲んでいるようです。
とてもシンプルで、1日のニュースをまとめて1分で観ることができるというもの(NYT.comとNYTのアプリで閲覧可能)。ニュースは3本に絞られているので、重要なトピックのみをさらっと知ることができます。
ユーザーのスキマ時間に重要な話題を届ける
流れる時間は平日の朝6時、昼12時、そして夜6時。NYTの編集者の方も動画が急激に伸びていることや動画が報道において重要なこと、さらにはユーザーがすぐニュースを把握したいというニーズもしっかり認識しているようです。
デジタルメディアとして今後さらに増えているスマホやタブレットユーザーに対するコンテンツとしても1分であればありかもしれません。
マイクロソフトがスポンサーとなりニュース配信を支える
また、「The New York Times Minute」のスタート時のスポンサーにはマイクロソフト社がつき、バナー広告と動画広告を展開しています。
このブログではこれまで、動画コンテンツのキュレーションを武器に月間読者数4600万人を突破したバイラルメディア「Upworthy」や元ハフィントンポストCEOらが立ち上げた動画ニュースサイト「NOWTHIS NEWS」などを紹介してきました。
さらには、動画共有サイト「Vimeo」が月間訪問者1億人を突破し、収益が4000万ドルをを超えたことも動画の勢いを感じさせる一つの理由にもなりそうです。
動画ニュースのトレンドはこれからも注目
最近、NYTは新規読者の獲得のためにタブレットマガジンや若者向けの食に関するコンテンツ発信など新しい取り組みを積極的に行っていました。そんな中での、「The New York Times Minute」リリースだったのです。まだまだ新しい取り組みを行っていくのではないでしょうか。
今回紹介したマイクロな動画ニュースというのはこれからもどんどん来ると思うので注目していきたいと思います。
【参考記事】
- The New York Times News Minute
http://www.nytimes.com/news/minute/
- 'New York Times' introduces 'The New York Times Minute,' thrice-daily video news update
- New York Times launches bite-size video news
http://gigaom.com/2013/11/20/new-york-times-launches-bite-size-news-video/
【過去記事】
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「アメリカ成人全体の10%が、YouTubeからニュースを得ている」ーーニュース目的の利用、YouTubeがTwitterを超えた
Pew Research Centerのソーシャルメディアに関する調査によれば、51%の成人がYoutubeを定期的に利用しているそうです。
ニュースを得ている人数がFacebookに次いで多いのはTwitterだ。利用者数はアメリカ成人の16%で、そのうちの半数ほど(52%)がニュース目的であるとしている。全体に占める割合でいえば8%ほどということになる。
ちなみに全体に占める割合(人数)だけに注目するのなら、実はFacebookの次はYouTubeとなっている。Pewのレポートによると、アメリカ成人の51%が定期的にYouTubeを利用しているのだそうだ。もちろんここでニュースを取得したという人の割合は20%に留まっている。しかし母数が大きいことで、アメリカ成人全体の10%が、YouTubeからニュースを得ている計算になるのだ。
Pewによるソーシャルメディア比較レポート:米国成人の30%のニュース入手元はFacebook。意外な存在感を示すのはYouTube | TechCrunch Japan
今後、動画ニュースの重要性や存在感が増す?
同調査では、TwitterやFacebookの利用者の20%ほどは、紙の新聞からも情報を得ているとのことですが、今後は動画ニュースの重要性や存在感も増してくるのかもしれませんね。 以前、元ハフィントンポストCEOらが打ち出した「NOWTHIS NEWS」という動画ニュースサイトについてもご紹介したところでした。
動画ニュースサイトの幕開けとなるかーー元ハフィントンポストCEOらが立ち上げたメディア「NOWTHIS NEWS」とは - メディアの輪郭
あらゆるソーシャルメディアを用いて動画ニュースを届ける「NOWTHIS NEWS」
「NOWTHIS NEWS」は、いま見るべき重要なニュースを短い動画で届けているサイトで、30名ほどのチームを組んで、1日20〜25本のオリジナル動画ニュースを配信しています。
Twitter(2.5万フォロワー)やFacebook(11万いいね!)、Instagram(5.6万フォロワー)、Vine(5万フォロワー)、そしてSnapchatと、あらゆるソーシャルメディアを上手に活用していることが特徴です。
動画ニュースのオリジナル性や体験はメディアとして強みだと思うので、今後このようなメディアは増えてくるのではないかと思います。
【参考記事】
http://www.niemanlab.org/2013/11/pew-youtube-is-bigger-than-twitter-for-news/
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