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月間読者数4600万人を突破したメディア「Upworthy」がゲイツ財団とコラボーースポンサードコンテンツで世界の健康と貧困を伝える

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史上最速で急成長中のバイラルメディア

史上最速で急成長していると言われるバイラルメディア「Upworthy(アップワーシー)」。毎回の記事で25通りのタイトル案を考えていることでも知られています。

2012年3月に設立され、約1年半で月間読者数は4600万人を突破(10月)。ネット上の動画や画像をキュレーションし、大きめのシェアボタンを設置して、検索よりもソーシャル上でのバイラル(口コミ)を重視しているメディアです。

サイト自体については、現代ビジネスの記事から引用し、以下に記しておきます。

同サイトは、アメリカ最大のリベラル系市民政治団体の1つ「ムーブオン」(MoveOn.org)の元エグゼクティブ・ディレクターであるイーライ・パリサー氏(『閉じこもるインターネット---グーグル・パーソナライズ・民主主義』の著者)と、社会風刺専門メディア「ジ・オニオン(The Onion)」の元マネージング・エディターであるピーター・キークリー氏(Koechley)の二人により創設されました。

出資者にはフェイスブックの共同創業者、オバマ大統領選挙のオンライン・キャンペーン・ディレクターの経歴を持つクリス・ヒューズ氏(Chris Huges)も名を連ねています。スタッフ数はまだ20名弱と小規模で、意図的に、伝統的なジャーナリストのバックグラウンドを持たない、同社のミッションに強く共感した編集スタッフを集めています。(開設14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万! ~史上最速で急成長するバイラル・メディアサイト「Upworthy」の秘密 | 市川裕康「デジタル・キュレーション」 | 現代ビジネス [講談社]

世界の健康と貧困について多くの人に知ってもらう

2013年11月12日、「Things that matter(重要なこと)」を伝えるソーシャル時代の新しい形のメディア「Upworthy」がゲイツ財団とのコラボをスタートしました。スポンサードコンテンツの形をとり、ゲイツ財団が今回設置したカテゴリー「All 7 Billion」にお金を出し、Upworthy側が世界の健康と貧困に関わるようなコンテンツをどんどん作成していくという流れです。

Upworthyのウェブメディア界トップレベルのバイラル性に加え(1本の記事で1000万ページビューを超えることもある)、ちょうどこれからマネタイズしようとしていた時期だったことと、世界の貧困や健康の現状をまずは認知してほしいゲイツ財団の需要と供給が一致していますね。

まだ、過去のコンテンツをこのカテゴリーに入れているのみで、そこまでコンテンツは出ていませんが、以下のようなものがカテゴリー内にアップされています。また、今回のスポンサードでフルタイムのキュレーターを1人雇い、数名体制でコンテンツの拡充を図っていくようです。

Upworthyはこれまで単体の広告記事を配信したり、9月には800万ドル規模の資金調達を受けていました。今回のスポンサードコンテンツの取り組みがビジネス的にも社会的にもどのような効果を生み出していくのか引き続き注視していきます。

 

【参考記事】

  • Upworthy: I Thought This Website Was Crazy, but What Happened Next Changed Everything

http://www.theatlantic.com/business/archive/2013/11/upworthy-i-thought-this-website-was-crazy-but-what-happened-next-changed-everything/281472/

http://pandodaily.com/2013/11/12/upworthy-closing-in-on-50m-monthly-uniques-lists-11-greatest-hits/

  • 開設14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万! ~史上最速で急成長するバイラル・メディアサイト「Upworthy」の秘密

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36339

 

【過去記事】

 

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