ヴァイス・ニュースがはじめる「VR(仮想現実)」を活用したジャーナリズム
「世界35ヵ国に展開するVice Media:2016年に売り上げ10億ドル&IPOも?」という記事で紹介したことのある米ヴァイス・メディアが「VR(仮想現実)」を活用したジャーナリズムをはじめます。
昨夏に起きてしまった白人警官が黒人少年を射殺したマイク・ブラウン事件に関して白人警官が不起訴となったことを受け、昨年11月末あたりから反対運動が盛り上がっています。
今回のヴァイスのもつニュースサイト「ヴァイス・ニュース」では、約6万人が参加したと言われるニューヨークでの運動をVRコンテンツとして発表。デジタルアーティストと映像作家、そしてヴァイスのクリエイティブディレクターとヴァイス・ニュースで制作したとのことです。
「VICE News VR: Millions March」という作品名で、VRSEというアプリで閲覧できます。ただ、ヴァイスは映像にかなり強みをもつメディアのため、動画でも良いのかなと思う部分はあると感じます。
また、ヴァイス・ニュースは世界中でなかなか拾われないトピックを継続的にインパクトのあるかたちで報じることもありますが、どのようなトピックが相性が良いのかはひたすら試行錯誤していくしかないのだと思います。
映像の次のストーリーテリングを目指すヴァイス。VRコンテンツの活用シーンは限られるものの、ジャーナリズムや報道にどのような効果的な使い方があるのか。摸索しがいがありそうです。
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