英フィナンシャル・タイムズの中間報告書から分かる3つのコト
2014年も半分以上が過ぎ、さまざまな中間レポートが出されています。今回は、メディアコングロマリットのピアソン社のレポートから、ファイナンシャル・タイムズに関することをいくつか紹介したいと思います。
1. 購読者は成長(デジタルは順調)
まずは部数。前年比で13%成長で、紙とデジタルの合計購読数は67.7万人とのこと(中央銀行などの法人購読数は29万)。デジタルは33%成長と順調で、45.5万購読数を突破しています。
2. アプリ戦略でモバイル読者が半数に
著者をフォローしたりコメントできるニュースアプリ「FT Weekend app」をはじめ、アプリ戦略も進んでおり、現在ではデジタル読者の半数はモバイルとなっているそうです。このため、モバイル広告は前年比9%増となっています。
3. 多くのビジネススクールが活用
また教材としてのフィナンシャル・タイムズという側面もあります。「FT Newslines」などの学校での導入数は300を超えているとのこと。世界のビジネススクールトップ50校のうち3分の2で活用されているのだとか。
以上、3つのことをさくっと紹介しました。ピアソン全体での純利益はこの半年で2.2億ユーロ(3.8億ドル)で、昨年より800万ユーロ減。売上も6.5%減で、20億ユーロとのこと(売上の6割は北米から)です。時間のあるときに目を通しておきたい中間報告だと思いますので、興味のある方はぜひ。