メディアの輪郭

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"メディアインキュベーション"としてのハフィントンポスト

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アグリゲーションを強みに影響力があるニュースサイトとして知られる「ハフィントンポスト」。

アメリカ版をはじめ、イギリス版、カナダ版、フランス版、スペイン版、イタリア版、日本版、マグリブ版、ドイツ版と展開し、韓国版もこれからできるなど、世界中に拡大しつつあります。

このような展開を続けている一方で、当初の主要メンバーの一部はすでにハフィントンポストを離れているのです。 

今回は、ハフィントンポストを離れていったメンバーがどのような新興メディアを立ち上げているのか紹介したいと思います。

BuzzFeed(バズフィード)

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ハフィントンポストの共同創業者の1人であるジョナ・ペレッティが立ち上げたメディアが急成長を広げつつあるバイラルメディア「バズフィード」です。 

先日、月間訪問者数が1.3億人を突破したことや「バズフィード」に見る、これからのウェブメディアに重要な7つのポイントをお伝えしたばかりですが、ソーシャルメディア上でシェアされるコンテンツを強みにしてます。

10〜11月にかけて、フランス、スペイン、ブラジルの各国版を公開し、グローバル展開を進めつつも、調査報道や長文ジャーナリズムにも注力する動きを見せているなど、注目のメディアです。

NOWTHIS NEWS(ナウディスニュース)

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ハフィントンポスト共同創業者のケネス・レラーと元ハフィントンポストCEOエリック・ヒッポーらが立ち上げた動画ニュースサイトが「ナウディスニュース」です。

以前、『動画ニュースサイトの幕開けとなるかーー元ハフィントンポストCEOらが立ち上げたメディア「NOWTHIS NEWS」とは』という記事でも紹介しましたが、概要のみ以下に紹介したいと思います。

大手メディアの人材を獲得してチーム編成をしていることもあり、30名ほどの体制で1日に20〜25本の動画ニュースを配信することができています。

また、TwitterFacebookの活用は当然のことですが、Instagram、VIne、さらにはSnapchatまでも活用しており、様々なチャネルを通じて動画ニュースを配信しているのが特徴です。

2014年には東洋経済オンラインも動画ニュースに参入するようですし、ウェブメディアにおける動画ニュースの流れはくることでしょう。

またケネス・レラーは、「The Dodo」という動物に特化したサイトも準備中とのことで、こちらもローンチを楽しみにしたいです。

RebelMouse(レベルマウス)

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「レベルマウス」は、ハフィントンポストでCTOをつとめていたポール・ベリーが立ち上げたメディアです。

ユーザーがソーシャルメディア上で投稿・シェアしたコンテンツをきれいなフロントページにまとめることができるというもの。 先ほど紹介したケネス・レラーのレラー・ベンチャーズからも投資を受けています。

レベルマウスは、ユーザーのすべてのソーシャルメディアアカウント(グーグル+、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム)に接続し、ユーザーがそこでシェアしたコンテンツを集めて、見栄えの良いダッシュボードにまとめる。いわば、ユーザー個人のホームページの役割を果たすというわけだ。 

レベルマウスは、これまでにユーザーが投稿したものをソーシャルメディアから引っ張り、ビジュアルに焦点を当てて配置する。コンテンツ内の最初の画像を見出しと共に目立たせ、ユーザーの興味を詰め込んだデジタル新聞に作り上げていく。

【ITビジネス最前線】本当にシェアしたいコンテンツとは (1/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

"メディアの未来を指し示す"ようなメディア

以上、ハフィントンポストを去った3人の主要メンバーが立ち上げたメディアの紹介でしたが、バイラルメディア、動画ニュース、そしてユーザー基点のデジタル新聞と、どれもこれからの"メディアの未来を指し示す"ようなものです。ぜひチェックしてみてください。