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テックメディア「The Next Web」、さらなるマネタイズに向けてEコマース強化へ

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テックメディア「The Next Web」が広告以外のマネタイズ施策としてEコマース強化していくそうです。Digidayなどが伝えています。

サイトの規模はSimilarwebでみると月間1000万訪問数くらい。Comscoreでは男性が7割以上を占めるとのこと。そこでアプリやガジェット、ドローンなどををコマースで販売していこうというのです。

TNW Deals」というサイトをみると、iPhoneカバーやウェアラブルデバイス、ロボット、ヘッドフォン、スピーカー、シェーバーまで、さまざまなテック、ライフスタイルまわりのプロダクトが多く揃っています。

まだ、会社の収益の10%に届かないくらいとのことですが、今後はアプリはもちろん、Iot/ウェアラブルデバイスやドローン、ロボットなどの領域は盛り上がり、リアルとの接続が増えていくなか「テックメディア×コマース」という道もありえるのかもしれません。今後の結果も楽しみにみていきます。

Eコマースであれば、ジャンルは違えど、ファッション分野のスリリストなどは参考になりそうです。新興のテックメディアというところでは、Re/codeはカンファレンス事業The Infomationは月額課金などがさまざまなマネタイズに挑戦しています。日本ではテックメディアのTHE BRIDGEが会員制度を始めたりしていますね。

フェイスブック共同創業者クリス・ヒューズが経営する政治メディア「The New Republic」から13名の編集者が去った

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(photo credit: NecatPace.ORG via photopin cc

長い歴史をもち、フェイスブック共同創業者クリス・ヒューズが経営する政治メディア「The New Republic(ニュー・リパブリック)」に動きがありました。

米メディアThe Daily Beastは、「Facebook Prince Purges 'The New Republic': Inside the Destruction of a 100-Year-Old Magazine(フェイスブック王子がThe New Republicを一掃:100年の歴史をもつ雑誌の崩壊の内情)」と伝えています。

シニアエディターをはじめとする社内のスタッフが13名、外部のコントリビューティング・エディターなどを含めると合計で30名近くがこのメディアを去ったようです。 

この背景にあったのは、編集トップだったフランクリン・フォア氏が辞任し、ブルームバーグのデジタルアドバイザーなどを務めていたガブリエル・シュナイダー氏が就任したことがはじまり。

経営を主導するクリス氏とCEOのガイ・ビドラ氏(元ヤフーニュース部長)がこれからバズフィードのようなデジタルメディアカンパニーにしていきたいという考えをもっていましたが、前編集トップのフランクリン氏とは意見が合わなかったのです。

ちょうど1年前くらいには、「『発行部数は20%増、ウェブ読者数は3倍に』 Facebook共同創設者クリス・ヒューズが雑誌「The New Republic」買収から1年半を振り返る」という記事で順調な様子を紹介しました。

30歳のクリス氏が100年の歴史をもつこのメディアをどのように変えていくのか。この状況への対応を含めて注目したいです。

ニュー・リパブリックについては、以下の記事も参考にしていただけたらと思います。