イーベイ創業者の「First Look Media」、立ち上げ予定のメディア牽引役が離れる
以前、イーベイ創業者・ピエール・オミダイア氏の「First Look Media(ファースト・ルック・メディア)」が2つ目の調査報道メディアを立ち上げるという話題を提供したことがありましたが、どうやら暗雲が立ちこめはじめました。NSAによる盗聴問題を報じる「The Intercept(インターセプト)」は順調に情報発信を続けています。
そして2つ目のメディアとして、アメリカにおける金融危機や政治腐敗をテーマにしたものを立ち上げるため、ローリングストーン誌にてコントリビューディング・エディターを務めたMatt Taibbi(マット・タイビ)氏が今年初めから率いていましたが、同氏がメディア立ち上げ前に離れると、NYMagが伝えました。
For those asking, my farewell piece to Eric Holder is rather long, contains an unpleasant surprise or two, and comes when launch in a month
— Matt Taibbi (@mtaibbi) 2014, 9月 25
同氏はファースト・ルック・メディアの上層部と意見が合わなかったことで退任したとされています。
ウォールストリートの不品行やリスクを抱えるグローバル経済などを追っていたタイビ氏をはじめ、NPR(米国公共ラジオ放送)で7年間務めていて10万人以上のフォロワーを抱えるAndy Carvin氏も参画、そのほかにも著名なジャーナリストや動画プロデューサーなどが加わるなど、調査報道を行える人材を揃えていましたが、どうなるのでしょうか。
「Racket」というメディア名のもと、今秋にローンチ予定でした。当初は話題性をもっていたものの、迷走を続けるファースト・ルック・メディア。オミダイア氏の2.5億ドル(約250億円)がどのように使われていくのか、引き続き注視していきたいです。