政治メディア「The New Republic」、100周年を記念して100本のアーカイブ記事を公開
Facebook共同創設者クリス・ヒューズが買収した歴史のある雑誌「The New Republic(ニュー・リパブリック)」。1914年に創刊しており、今年で100周年ということで、100本のアーカイブ記事を公開する取り組みをはじめています。
8月11日からスタートしており、1日1本〜複数本がアップされており、現状でも8本ほど読むことができます。ニュー・リパブリックとして注目するに値する記事を100本選定するので、全部揃ったらまたチェックしてみたいです。
たとえば、1933年に初出のヘミングウェイが批評家を本でたたいたロングストーリー記事は6000いいね!を獲得したり、1930年代、50年代、70年代のエネルギーに関する記事などはそれぞれの時代背景が分かりとても有意義なアーカイブのキュレーションとなっています。
たくさんのアーカイブを現代の文脈に結びつけたり、過去の重要な文脈をつむぐことで、いま読んでも面白く、価値のあるものに感じられるのかもしれません。
最近では、ニューヨークタイムズもアーカイブを活用した取り組みをはじめています。こちらはTwitterアカウントで発信するというもの。
アカウントは、現在起きている事象に関連する過去のニュースへのリンクをツイート。過去のニュースは1851〜1980年の新聞紙面を記録した「TimeMachine」、1980年以降のオンライン記事、写真や動画、そして最近ローンチした「The Upshot」などの中から選ばれるとのこと。通常は有料購読者しか利用できないTimeMachineも、ツイートのリンクからは1週間誰でも見ることができます。
記事、写真、動画などさまざまなコンテンツを多く抱えている新聞社だからこそのアーカイブ活用は今後も多様なアプローチがでてくることを楽しみにしたいですね。今回紹介したような、アーカイブを使った長期企画は魅力的だなあと感じます。
100 Years 100 Stories | New Republic