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没頭コンテンツがさらに来る? BBCやガーディアンも活用するプラットフォーム「Shorthand」

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没頭型のコンテンツや美しい表現ができるプラットフォームというのはどんどん流行ってきている気がします。 

今回紹介するのは、「Shorthand」というパブリッシングプラットフォーム。テキストや写真、動画などさまざまなコンテンツを美しく表現できるというものです。2013年11月にベータ版をリリースして、メディアに声をかけていったところ、活用されて広がっていったようです。

フリーの書き手やメディア起業のジャーナリストに向けて開発されており、すでにBBCやガーディアンなど大手メディアも記事を公開しています。事例を見るかぎり、どれもきれいに表現されています。

海外ではニューヨーク・タイムズの「スノーフォール」、日本では朝日新聞の「ラストダンス」などで知られるようになったイマーシブ(没頭型)記事ですが、調査報道やマルチメディアを活用した記事には適したフォーマットだと思います。

ちなみにニューヨーク・タイムズでは没頭型のネイティブ広告も開始しており、マネタイズにもかかわってくる表現となりそうです。滞在時間や記事満足度、コンバージョンを考えたときに、現状の表現よりも良い数字を記録するのではないでしょうか。

このようなプラットフォームが広がることで、特集やインタビュー記事などに活用されていきそうですね。リッチな表現とともに、スマホに最適化したCMSもどんどん競争が激化していく分野になっていくと思います。大手メディアでは自社でCMSを開発することがあまりないように思いますので、このような広がりは楽しみです。