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調査報道メディア「プロパブリカ」のデータ販売額、3万ドルを突破

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非営利の調査報道メディア「プロパブリカ」は、2014年3月にデータセットを販売するデータストアをスタートしました。

「The ProPublica Data Store」では、プロパブリカがデータクリーニングし、加工・分類・整理したデータセットを、ジャーナリストおよび学術研究者に対し、有償で提供している。プロパブリカでは、調査報道において、政府のデータを数多く利用してきたが、データセットのクリーニングや統合などに膨大な労力を費やしているのが現状だ。そこで、実質的な解析が可能な状態となったデータセットを安価で提供することにより、他のジャーナリストや学術研究者の調査・研究を後押ししようと考えている

非営利報道組織プロパブリカがデータジャーナリズムを推進するデータストアを開設 - IRORIO(イロリオ)

開設から5ヵ月が経ち、200〜1万ドルほどの価格帯で販売されるデータセット500以上がダウンロードされています。その売上は3万ドル(約300万円)を超えているとのこと。

現状は、医療業界からのデータ購入が多いようです。「Dollars for Docs」のような報道もおこなっているので、うなずけます。医療や不動産、金融、政治などが主なターゲットになっていくのではないでしょうか。

データを売ることのできるメディアというのは、なかなかの差別化になりそうですし、プロパブリカは、毎年1000万ドル(約10億円)ほどの寄付を受けて活動しているため、このデータストアの収益が増えていくと、より幅広い活動の展開資金となるかもしれませんね。

 

The Texas Tribune Fellowships • Capturing Value: Data Journalism as a Revenue Supplement