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UpworthyがPVに代わる指標「アテンション時間」のソースコードを公開

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Upworthyという動画のキュレーションメディアがあります。このメディアがPVに代わる指標として2月頃から取り入れている指標が「Attention Minutes(アテンション時間)」です。

同社はこれまで、ユーザーの満足度を測るためにユニークユーザー数やページビューを重視してきたが、2月6日に新しい指標「Attention Minutes」を開発したと発表した。

これは、動画であれば実際に再生されているか、ユーザーが複数タブを開いている場合はどのタブが表示されているかなど、従来の「ページ滞在時間」より詳細なデータに基づく、ユーザーが実際にコンテンツに注目している時間を測定するというもの。

この指標に基いて、コンテンツの訪問者に占めるそのコンテンツをシェアした人の割合と、コンテンツのAttention Minutes(コンテンツの何%を読んだか)の相関関係をグラフ化したのが下の図だ。

読まずにシェアする人は意外と少ない──Upworthy調べ - ITmedia エンタープライズ 

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このたび同メディアでは、「アテンション時間」のソースコードを公開したようです。

ただのクリックやPVだけでなく、ユーザーのエンゲージメントを測り、コンテンツに目を向けてくれていることをデータとして測定する。メディアが自らこのような解析ツールをつくることも今後のメディアを考える上で差別化になる一つのポイントだと思います。

アテンション時間のコードをすでに導入するところもでていて、解析プラットフォームのParse.lyではすでにロイターなどを含むすべてのクライアントに利用してもらっているとのこと。

求められる記事フォーマットの開発と解説(コンテクスト)、バイラルの使い方」という記事でも紹介しましたが、今後も、指標の多様化については注目です。 

スマートニュースの藤村さんも海外のPV以外の指標について「ページビューを死滅させる指標とは何か?」という記事で書かれています。関心のある方は一度ご覧になると、整理されるかと思います。

 

【参考】The Code [Literally] To What Lies Between The Click And The Share. Yours, For Free... Really. - Upworthy Insider