約2000万人が読む政治&カルチャーメディア「PolicyMic」がリニューアルーー若者の総合メディアへ
「海外ウェブメディアの現在地 〜新興メディアの視点と大手メディアの実験〜」という記事でも注目した「PolicyMic」という若者向けメディアがあります。
ハーバード大学とスタンフォード大学出身者が立ち上げたウェブメディアとしても注目を集めていました。政治トピックを中心にアートやエンターテイメント系のコンテンツを交えて発信しており、デザインのリッチさも相まって若い人に受けるようなメディアとなっています。
若い世代の議論の場としても機能させるために、独自のコメントシステムを導入しています。サイトでは「Mics」という仮想通貨を用います。最初は0Micsしかなく、コメントも300語以内に限られていますが、議論に対して有意義なコメントをすると、通貨がもらえたり、より長いコメントができるようになるという仕組みです。
政治とカルチャーという2つのコンテンツの軸で、情報発信していたメディアですが、このたびリニューアルを行ったとのことです。
「PolicyMic」からPolicy(政策)をとり、メディア名は「Mic」に。政治とカルチャー以外にも世界の情勢やスポーツ、音楽などもカバーしはじめ、若者の総合メディアへ生まれ変わろうとしています。
2011年にスタートし、いまでは30名以上のチームで、2000万人近くが読む媒体に。ミレニアル世代(1980〜1990年あたりに生まれた世代)を中心に広がっていきました。
データビジュアライゼーションの部署も創設し、ニュースの伝え方にもさらに注力していくそう。この1年でトラフィックは倍以上に、ソーシャルメディアからの流入は65%、モバイルからは60%とのことで、未来をつくる若者向けのメディアが盛り上がることは楽しみです。