AOL、長編ドキュメンタリー番組『Connected』の制作を発表
スマホ時代、ニュースでは要約など短くさくっと触れることができることのニーズが増えているように思います。それは動画にも当てはまり、Vineなどの動画の流行も見られます。
一方で、それとは逆行するような長文や長編の記事や動画を取り入れるメディアも増えてきています。
4月1日、AOLが「Connected」と題した長編ドキュメンタリー番組の制作を発表しました。これは5人のニューヨーカーの生活をハンドカメラで撮影するもの。各エピソードが22分〜30分と比較的長めのコンテンツとなるようです。
まずはニューヨークから公開され、順次フランスやオランダなどのヨーロッパを中心にインド等も含めた11ヵ国でも視聴できるようになるとのこと。公開予定は2015年の1月で、制作はイスラエルのKoda Communicationsが行います。
ちなみにAOLでは昨年15本のオリジナル長編動画を制作し、総計で150万視聴数を記録しているのだとか。「Connected」がどのようにつくられ、どのくらい話題となるのか、今から楽しみです。
このような長編動画の制作は、AOL以外のメディアもすでに手がけています。
TIMEなどは昨年から動画にも力を入れていて、現在はコメディアンとして活動する、イラク戦争の帰還兵の方にフォーカスした映像『Healing Bobby』を公開しています。
オンラインメディアが(長編)動画が注目する理由は、広告にあります。バナーなどと比べて、単価が高いためです。動画広告プラットフォーム「FreeWheel」の調査によれば、79%の動画広告が見られているのだとか。
先ほどのTIMEの動画事例では、10分弱の動画にも関わらず、68%もの視聴者がすべて見たというデータもあります。11万回再生されているのです。
動画のキュレーションなども流行っていますが、オリジナル動画を用いたメディアの広告戦略など、引き続き追っていきたいと思います。