新興メディア「Ozy」が約20億円調達ーー魅力的なデジタルジャーナリズムをつくる
ミレニアル世代(1980〜2000年生まれ)に向けた新興メディア「Ozy」が、タブロイド紙『ビルト』などを発行するドイツのメディア企業「Axel Springer(アクセル・シュプリンガー)」から2000万ドル(約20億円)を調達しました。
海外ではミレニアル世代に向けたメディアがいくつか台頭しており、Ozyはその筆頭でもあります。
立ち上げたのは、マッキンゼーを経て、MSNBCのアンカーを務めたカルロス・ワトソン氏。彼は、ニュースアンカー以外にも、2009年に「The Stimulist」というニュースサイトを立ち上げた経験もあり、2012年にOZY Mediaを設立。
2013年9月にオージーをローンチし、運営開始からちょうど1年ほどが経つ。現在は、月間300万訪問数ほどの規模となっている。これまでに、540万ドル(約5億円)の資金調達を実施しており、寄稿者含め50名以上のチームでメディア運営をおこなう。
これまでに合計で25億円ほど調達していることになります。上記記事にも記しているとおり、政治メディア「Politico(ポリティコ)」のCTO(最高技術責任者)獲得やCNNとのコンテンツ提携は新興メディアとして注目の動きです。
また、今回の調達でアクセル・シュプリンガーのCEOがOzyの役員に加わりました。同氏は「Ozyは極めて魅力的なデジタルジャーナリズムの有力な例です」とコメントしています。
Ozyはまだ若いメディアですが、広告、イベント、有料購読などさまざまなメニューを組み合わせたマネタイズを考えているとのこと。いまでは月間300万人を超える読者が閲覧しているので、どんどんマネタイズを進めていくのでしょう。
ちなみにOzyのメディア名の由来は、イギリスのロマン派詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩「Ozymandias」から来ているそう。創業者のワトソン氏はこの言葉を「大きく考え、しかし、謙虚であれ」と捉え、メディアづくりに励んでいます。
海外の新興メディアについては、一度まとめたことがありました。だいぶ時間がたったので、改めてまとめ直したいですね。
(参照)
Media Startup Ozy Nabs $20 Million Investment Round | Media - Advertising Age