1億ユーザー超のフリップボード、マガジン数が1000万を突破
キュレーションマガジン「Flipboard(フリップボード)」のマガジン数が1000万を突破したようです。2013年春にスタートしたマガジン機能。誰でもコンテンツを束ねて、自分のマガジンとしてみせることができるというものです。
その目玉となる新機能は、自分でニュースソースをかき集めて、オリジナルのデジタルマガジンがつくれるようになるというものだ。各コンテンツの横に+ボタンが新たに配置され、それをタップすることで簡単にコンテンツをマガジンに追加していくことができる。
例えば、カッコいい靴があったら「シューズ」マガジンに。素敵な写真を見つけたら「写真」マガジンに。週末に行きたい場所の情報は「旅」マガジンに。気になるものをどんどん追加していくだけ。あとはFlipboardが表紙をつくって、きれいにコンテンツを並べてくれる。
コンテンツはニュースメディアの記事だけでなく、TwitterやFacebookの投稿、FlickrやTumblrの写真、YouTubeの動画まで、Flipboardで見られるものなら何でも追加できる。工夫次第では、SoundCloudから音楽コンテンツを入れて、それを聴きながらミュージシャンのインタヴュー記事を読むといったデジタルマガジンならではの体験を創出することも可能だ。
ざっと1ヵ月で100万ほどのマガジンがつくられる計算で、700万人のユーザーが制作したとのこと。フリップボードはすでに1億以上のユーザーがいて、今年中には1.5億人に届くのでは、ということも言われています。このペースだと年内にマガジンをつくるユーザーは1000万人ほどに到達するのではないでしょうか。
フリップボードのマガジン機能はもともと、社内の編集者向けにつくられたとそう。特にニュースやテックのチャンネルは、多くのソースからピックアップして編集部に寄るキュレーションがおこなわれています。
もちろんマガジンは企業の広告としても活用されており、食品企業「Dole(ドール)」のそれは、70万人のフォロワーを抱えているのだとか。国内ではNAVERまとめにおける公式まとめのようなフォーマットもありますし、マネタイズの核にはなりそうです。
最近、フリップボードはシャネルをパートナーに迎えて9月に動画広告を開始するという動きもあります。CGM的なマガジン数増加の展開と、ブランドの広告の場については引き続き注視するに値するのではないでしょうか。
【参考】