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「ピューリッツァー賞」は読者を惹き付けるのか?

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(出典:FiveThirtyEight) 

先日、2014年ピューリッツァー賞が発表され、NSA報道を継続的に伝えたガーディアン紙やワシントンポスト紙をはじめ、さまざまな部門の発表が行われました。

そんな中、統計家ネイトシルバーが、自身が立ち上げたメディア「FiveThirtyEight」で興味深い記事を出していたので紹介します。

ピューリッツァー賞を獲得した新聞が売り上げ的にも成功しているのか、ということを明らかにした内容です。2004年〜2013年にわたる新聞の(紙・デジタル)発行部数の変化と1990年〜2014年までのピューリッツァー賞受賞・ファイナリストに残った回数を配置したものが上のグラフとなっています。

受賞・ファイナリスト数が一番多いニューヨークタイムズ紙は、紙の発行部数は減っているものの、ウェブでの有料購読が増え、グラフの期間中で発行数が67%も増加しています。

しかしながら、受賞・ファイナリスト数がニューヨークタイムズに次ぐワシントンポスト紙やロサンゼルスタイムズ紙については、40%近く減っていることが分かります。

受賞・ファイナリスト数と発行数の相関ですが、ニューヨークタイムズをのぞいてはあまりなさそうです。詳しくはぜひ記事の方もご覧になってみてください。

このようなデータジャーナリズムをさくっと?やってしまうFiveThirtyEightは素晴らしいと思いつつ、日本でもこのようなデータジャーナリズムを駆使したメディアが生まれると面白いなあと思っています。