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マイナーなテーマ発信をするには? 海外ウェブメディア3事例

「マイナーなトピックをどのように発信し、認知を上げていくのか(人を動かすのか)」

これは、NPO/NGOなどの非営利セクターの情報発信にも関わることが多い自分にとって、一つのテーマでもあります。 

今回は、マイナーなテーマを発信する3つの海外ウェブメディア見ていけたらと思います。

 

1. ケニアの難民生活を発信するメディア「Dadaab Stories」

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大学の専攻が国際関係論で、難民問題を勉強していたので、難民問題の認知向上や問題解決について関心があります。

このトピックを扱うメディアで一番素敵なメディアがケニア・ダダーブ難民キャンプ発、難民自身が情報発信するプロジェクト「Dadaab Stories」です。

Tumblrでできたとは思えないほど、きれいでリッチなウェブデザインで、レスポンシブ。難民自身が映像をメインに情報発信するので、現場の様子もよくわかります。

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昨年の半年ほど、UNHCR駐日事務所の「なんみん応援隊」というサイト立ち上げのお手伝いをさせていたことがありますが、難民というトピックの発信はなかなか難しい部分もあります。 

将来機会があれば、「難民」というテーマのメディア立ち上げや情報発信にもっと関わることができたらと思っています。

Dadaab Stories

 

2. 人権問題を発信する国連メディア「UN Free & Equal」

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国連も乗っかるバイラルメディアの波! 「UN Free & Equal」を知っていますか?」という記事でも紹介したメディアです。

国内でもバイラル系のメディアは増えていますが、このUN Free & Equalは、国連機関によるバイラルメディアとして昨年7月にスタートしました。

画像や動画、インフォグラフィックを中心に、シェアしてもらうような設計を採用。国連の情報発信の先進事例の一つと言えるでしょう。 

UN Free & Equal

 

3. 大学の研究成果を発信するメディア「Futurity」

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スタンフォード大学・ イェール大学・カリフォルニア工科大学など、米国・英国・オーストラリアの一流大学の研究成果を扱う「Futurity」なども、最新の科学技術の研究成果を伝えるメディアとして挙げられます。

科学技術と一般読者をつなぐ科学ジャーナリズムの役割』より

上記の記事の通り、Futurityは大学の研究結果を発信するニュースメディアとして成り立っています。科学技術や健康、環境、カルチャーというカテゴリーで発信しているようです。

スタンフォード大学やイェール大学をはじめとする70ほどの大学の研究結果を知ることができます。内容は堅い内容も多くありますが、デザインもきれいなので、触れやすくなっています。

このメディアの切り口は日本にもあったらいいなと思います。

Futurity: Research News from Top Universities

 

日本の非営利セクターでも、まだまだデザイナーやマーケター、エンジニアなどのスキルが入っていない団体も多いです。しかしながら、マイナーな問題だからこそ、コンテンツを届けるためにデザインや仕組みにも注力する必要があるのかなと考えています。