たった1本の記事で1700万PV超え! 米メディア「Upworthy(アップワーシー)」のヒットコンテンツ5選
先日、史上最速スピードで成長を遂げているバイラルメディア「Upworthy(アップワーシー)」についてお伝えしました。
10月は1週間だけで2500万訪問数を記録するなど勢いがあり、30名ほどのキュレーターたちのコンテンツづくりによって、Time.comやFox Newsなどの老舗メディアよりも遥かに多くのトラフィックを集めています。
注目のマネタイズについても上記記事で紹介したようなスポンサードコンテンツを展開することで収益を上げていく方向性を取り始めたところです。
感動を呼んだ18歳少年の動画
では、実際どのような記事が読まれているのでしょうか。
アップワーシーはスタートしてからまだ1年半(17ヵ月)。それにもかかわらず、1000万PVを超える記事を2本出しています。そのうちの1つは1700万PVを上回っているものです。内容はミネソタのガンで亡くなってしまったとある高校生の物語(動画)でした。
ザックの夢をかなえたのは、彼の噂を聞きつけた日産のマーケティング・コミュニケーション部門担当者マイク・ディザー氏だ。同氏は「日産のスタッフは皆、ザックの話に心を打たれました。GT-Rを貸し出すことで彼の夢をかなえ、ザックにエールとご褒美を贈りたかったのです」と語った。
ザックは14歳で骨肉腫と診断されてから、闘病を続けてきた。その間、常に笑顔を絶やさず、動画にあるように「死ぬことを考えながら生きなくてもいいでしょ」と前向きな姿勢を貫いてきた。だが、病魔に打ち勝てず、今月20日についにこの世を去った。
この動画は彼が亡くなる数週間前、18歳の誕生日を迎えた5月3日に投稿されている。ザックがGT-Rへの熱い思いを語るのは、5分30秒あたりからだ。ぜひ、お手元にハンカチを用意してから、22分間の全編をご覧いただきたい。観る人の心にザックの温かさがいつまでも残り続けてほしいと切に願う。
トップのコンテンツ以外にも、600万PV周りの記事も出していて、ヒット記事を連発しているのがアップワーシーのキュレーション力とタイトリングのセンスなのです。
ぜひいくつかご覧になってみてはいかがでしょうか。
アップワーシーのヒットコンテンツ5選
- This Kid Just Died. What He Left Behind Is Wondtacular. (1700万PV)
- See Why We Have An Absolutely Ridiculous Standard Of Beauty In Just 37 Seconds. (1180万PV)
- Dustin Hoffman Breaks Down Crying Explaining Something That Every Woman Sadly Already Experienced.(780万PV)
- 9 Out Of 10 Americans Are Completely Wrong About This Mind-Blowing Fact.(630万PV)
- A Boy Makes Anti-Muslim Comments In Front Of An American Soldier. The Soldier’s Reply: Priceless.(630万PV)
参考:アップワーシーのコンテンツ制作の極意(スライド)
【参考記事】
- Upworthy, closing in on 50M monthly uniques, lists 11 greatest hits
http://pandodaily.com/2013/11/12/upworthy-closing-in-on-50m-monthly-uniques-lists-11-greatest-hits/
- Upworthy Goes Viral by Optimizing Optimism
http://www.businessweek.com/articles/2013-08-01/upworthy-goes-viral-by-optimizing-optimism
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