イーベイ創業者の「First Look Media」、新メディア「reported.ly」公開
イーベイ創業者、ピエール・オミダイア氏が出資・創業したファースト・ルック・メディアが新メディア「reported.ly」を公開しています。プラットフォームはミディアムを活用。
NSAの盗聴活動の実態に迫るメディア「インターセプト」に次いで、2つ目のメディアとなります。しかしながら、メディア企業として順調なようではないのです。
本来、2つ目のメディア「ラケット」が立ち上げ予定でしたが、意見があわずジャーナリストが離れたりと、なかなか次の展開が見えてきませんでした。今回の動きは久々の新しい情報でした。
これまでごりごりの調査報道を志向していたファースト・ルック・メディアですが、今回のメディアでは「グローバル・ニュース・コミュニティ」を謳っています。ソーシャルメディアを活用して、ニュースを伝えるとともに、コミュニティ形成も狙っていくようです。
既存のメディアでもソーシャルメディア活用は進んでいますが、あくまで自分たちのウェブサイトへの誘導を図っているツールとして使われていることも多くありますが、そこに問題意識を持っているようです。
このメディアではジャーナリストをはじめ、コミュニティオーガナイザーやストーリーテラー、キュレーターなどが集結し、ウェブサイトやアプリの付随するものではなく、ソーシャルメディアコミュニティに対して「native journalism」を生み出していくとのこと(はだはじまったばかりでよくわかりませんが、大きな構想を感じます)。
メンバーは6名ですが、営利/非営利メディア、ウェブ/ラジオなど横断的なメディア活動家たちが集まっている印象です。この数週間は、メディアに期待する読者らにオンラインでのヒアリングをおこなっています。ツイッター、フェイスブック、レディット、ミディアムを中心に活用するようです。
ミディアム上で、メディアの価値や指針などが発表されていますので、関心のある方はチェックしてみてください。編集権の独立や透明性などメジャーな要素もあったり、「速報よりは正しい情報を発信する」「ニュースルームである」など興味深い部分もみられます。
以前、「ブログプラットフォーム『Medium』、編集を入れてジャンル特化の動き」という記事を書いたことがありますが、ミディアムは内外問わずメディアのプラットフォームとして機能していきそうなので、とても楽しみです。