メディアによるメッセージアプリ活用が加速する? BBC、LINE活用をスタート
BBCがメッセンジャーアプリ「LINE(ライン)」のアカウントを開設しました。 このようなアプリでニュースメディアは価値を生み出せるのかを見るべく、短い動画ニュースなどを配信したり実験的に利用している段階。
BBCは過去にインドにおいて「WeChat」と「WhatsApp」、ナイジェリアにおいて「BBM」を活用するなど、メッセージやチャットアプリの活用を摸索しています。
このようにアプリ内においてどのようにコンテンツを配信していくのか、というのはウェブ以降のメディア戦略として重要な視点となってきそうです。
先日、「BBCは『ローカル』『モバイル』に向かうーー『BBC Pop Up』とは?」という記事を書きましたが、そこでもソーシャルメディアやモバイルなどの活用には触れました。普段の暮らしに溶け込むLINEのようなアプリの活用はこの先の目指すところなのでしょう。
BBCの実験的な取り組みと言えばソーシャルメディア上の話題のニュースを拾う「#BBCTrending」や注目のストーリーをインスタグラムの15秒動画で発信する「BBCShorts」もあり6.3万人のフォロワーを抱えています。
現在は動画ニュースなどで様子を見ているようですが、速報ニュースをはじめメッセージやチャットアプリ内における価値の発揮の仕方はいくつかありそうです。
「動画ニュースサイトの幕開けとなるかーーハフィントンポスト共同創業者らが立ち上げたメディア「NOWTHIS NEWS(現:NowThis)」とは」で紹介したNowThisはスナップチャットを活用していたこともありました。若いユーザーにリーチしていくためにメッセージングアプリを活用するのはますます必要になってくる戦略になるのでしょうか。
LINEといえば、すでに4億ユーザーを突破し、年内に5億ユーザーを超えると見られています。現在は、企業ブランドの活用が進んでいますが、メディアやジャーナリズム領域での活用にも注目していきたいです。
【参照】
BBC News launches account on instant messenger app Line | Media news