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ワシントンポスト、過去最高の月間トラフィック数を記録

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ワシントンポストが、過去最高の月間ページビュー数を記録したと発表しました。ちょうどアマゾンのジェフ・ベゾスが買収してから1周年のタイミングですね。

エグゼクティブエディターのマーチン・バロン氏、マネジングエディターのケビン・メリダ氏、エミリオ・ガルシアルイス氏による発表でした。過去最高を記録したのは7月のトラフィック(数字は発表されていません。ちなみに平均は1880万人とのこと)。その理由はなんだったのでしょうか。

イスラエルのガザ侵攻やワールドカップ、マリに墜落したアルジェリア航空のマクドネル・ダグラス機83型機などのトピックをカバーしたことが大きな要因となっていると、同紙のブログでは書かれています。ライブブログや動画、グラフィック、写真、テキストなどを組み合わせたマルチメディア発信やそれぞれの使い分けも、トラフィックに寄与しているようです。

また、ページ表示速度の向上やSEO強化など、エンジニア、デザインチームの貢献もあったようです。動画に関しても、オリジナル、アグリゲーションともに注力したとのこと。

先月には、ストーリーを重視した新メディア「Storyline」を公開し、こちらはワンカラムということもあり、新聞社のサイトのなかでは読みやすいです。さらには、5月に立ち上げた、国政や外交について外部寄稿を集める「PostEverything」などもあります。

また、健康や科学、軍事問題、スポーツ統計、デジタルカルチャーなど各分野に特化したサイト立ち上げのために、今年始めには60名を雇用したそう。また、速報ニュースのチームも作ったことも今回のアクセス向上に寄与したのかもしれません。

これまでの最高記録だった2013年10月を裕に超えるほどだったとのこと。キュレーションメディアの取り組みも早かったですし、今後のデジタル戦略にも注目していきたいですね。

もちろんNYタイムズのトレンドを捉えた動きも期待です(参考:ニューヨークタイムズの動きから見る、5つのメディアトレンド)。