メディアの輪郭

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新鋭ビジネスメディア「Quartz」、アフリカ版開設へ

アトランティックメディア傘下のビジネスメディア「Quartz(クオーツ)」がアフリカ進出を発表しました。オープンは6月で、ゼネラル・エレクトリック(GE)社がスポンサーとのこと。 エディターは、フィナンシャル・タイムズでライター、ロイターで特派員な…

Webコンテンツの収益化には「多対多の関係性」が求められる? コンテンツではなく場に課金するという考え方

先日、有料会員制のオンラインサロン・プラットフォーム「Synapse(シナプス)」を展開する田村健太郎さんにお話を伺いました。シナプスのサロンはフェイスブックグループでの主宰者や参加者とのコミュニケーションを体験できるというもの。

バズフィードの新動向:ネコ写真共有アプリ「Cute or Not」公開、デーヴィッド・キャメロン英首相インタビュー

少し前の話題ですが、バズフィードが新アプリを出したことについてさまざまな海外メディアが取り上げていました。昨年からニュースキュレーションアプリを開発している噂がありましたが、なんとリリースされたのはネコのアプリでした。 「Cute or Not」はiOS…

ニューヨーク・タイムズ、Instagramアカウント開設——伝統メディアの読者開発として注目

昨年、「イノベーション」と題したレポートを通じて、新興メディアの分析や自社の課題を明らかにしたニューヨーク・タイムズ。以来、読者開発がひとつのテーマとなっており、それに特化した部署も設置され、さまざまなプラットフォームに対してどのように最…

動画キュレーションメディア「Upworthy」の年間売上は1,000万ドル超え——通常記事より閲覧・反応されるネイティブ広告プログラム

動画キュレーションメディア「Upworthy」のネイティブ広告プログラム「Upworthy Collaborations」がうまくいっているようです。Adweekによれば、2014年の広告売上はプログラム開始9ヵ月で1,000万ドル(約12億円)を超えたとのこと。 バイラルやキュレーショ…

「答えを押し付けない」「関心外にも目を向けさせる」——メジャーに挑むクリエイターたちのマーケティング論

(Photo by Rayi Christian Wicaksono/Creative Commons Zero) 「『メジャー』を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち」という本を読みました。概要は以下の文章の通りですが、特定のニッチ層だけでなくメジャーの担い手である若く、ふつうの…

ページめくりからスクロールへ——紙と電子を行き来する人物が語るデジタルコンテンツ体験の課題

『ぼくらの時代の本』を上梓した作家・デザイナーのクレイグ・モドさん、家計簿アプリ「Zaim」代表の閑歳孝子さんが登壇したイベント「ぼくらの時代のデザインと技術」に参加してきました。 クレイグさんはもともと自分で出版社を立ち上げ、できるだけ美しい…

クリエイティビティは作者ではなく環境に宿る? コンテンツから偶然の出会いを仕掛ける必要性

(Photo by Lance Anderson/Creative Commons Zero) ソーシャルゲームにおいて最もクリエイティビティが注ぎ込まれているのは、「ユーザーにゲームをやめさせない」ためのシステム ソーシャルメディアやまとめサイトなど情報が半ば自動的に生成されるプラ…

コンテンツやコミュニケーションの決定権が受け手にある時代、それでもメディアで人を動かしていくためには?

(Photo by Aleks Dorohovich/Creative Commons Zero) 「盲目的なメディア横断×リーチ拡大志向は誤り」 ブルーカレント・ジャパン代表の本田哲也氏と、LINE株式会社 上級執行役員の田端信太郎氏による共著『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もう…

コピーできないウェブコンテンツづくりに必要な考え方とは? 『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーの視点

(photo credit: Kevin Kelly — photo by Per Axbom via photopin) 雑誌『WIRED(ワイアード)』創刊編集長を務めたケヴィン・ケリー氏によるエッセイ25本を収録した『ケヴィン・ケリー著作選集 1』を読みました。彼はLong Now Foundationの役員を務めてい…

ウェブメディアは熱さと愛の方向・深さがカギ? 情報があふれるなかで「わざわざ」読んでもらうために

(Photo by Tim de Groot/Creative Commons Zero) 「ブログで面白いのは、何かに対してものすごく『愛』があるか、『憎しみ』があるかがはっきりしている人」 「コンテンツよりプラットフォームの寿命が短い時代にメディアが求められること」という記事で…

コンテンツよりプラットフォームの寿命が短い時代、メディアに求められること

(Photo by Matthew Smith/Creative Commons Zero) 『インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』という本を読みました。企業のコンテンツマーケティングを手がけるインフォバーンCo‐CEOの小林弘人さんと日経ビジネス プロデューサ…

クチコミから流行を生み出す6原則とは? 感情や物語、トリガーなどをコンテンツに組み込む重要性

(photo credit: Olivia Chow's Community Art Project - Screwed Out of Our Share via photopin) クチコミになり流行するもの・ことに共通する点はどのようなことなのか。ほかのモノと比較して優れているものや価格設定なども、特定のものが広まる要因と…

米ニュースサイト「バズフィード」、オバマ大統領インタビュー実施へ

(photo credit: Obama speaking via photopin) 米ニュースサイト「バズフィード」のベン・スミス編集長が2月10日、ホワイトハウスにてオバマ大統領にインタビューを予定していると、バズフィードがプレスリリースを出しています。サイト上でインタビューが…

流行は20年周期で訪れる/キャラとプロデューサー視点を兼備した強さ

先日、ゲンロンカフェで開催された、 「J-POP IS OVER?――佐々木敦『ニッポンの音楽』刊行記念イベント」に参加してきました。『ニッポンの音楽』を上梓されたばかりの佐々木敦さんに音楽ジャーナリストの柴那典さん、音楽ライターの南波一海さんがJ-POPを語…

約4万人が有料購読するオランダ新興メディア「De Correspondent」が英訳開始へ

4万人近くの有料購読者によって独自のジャーナリズムを展開するオランダ新興メディア「De Correspondent(コレスポンデント)」が新展開を見せました。英訳をはじめるというのです。 コレスポンデントは立ち上げにあたり、8日間で100万ユーロを集めたことや…

ニュースの新しい遊び方・使い方とは? BBCがストーリー実験のプラットフォーム「Taster」公開

(「BBC Taster」トップページより) BBCが最近、「Taster(テイスター)」というプラットフォームを立ち上げました。「味見する人/味きき役」を意味する名前の通り、実験やコラボレーション、新しいプロジェクトの感触を見るような場として活用するもので…

「自分のコアな部分を高純度でマスに向けて打ち出せるかが表現のキーポイント」 気鋭の写真家の言葉

(Photo by Jeff Sheldon/Creative Commons Zero) 「読む人の意識を止まらせる誌面を作りたい」 雑誌『BRUTUS』2月15日号の特集は「みんなの写真」。写真は取材での撮影や、普段の記録をインスタグラムに残しておく程度でしたが、買ってしまいました。 写…

「コンテンツとは、わかりそうで、わからないもの」——人を惹きつけるコンテンツのつくり方とは?

「コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである」 KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川上量生氏が2013年に出した『ルールを変える思考法』という本を読みました。主にメディアやコンテンツにかかわる、第3章「人を惹きつけるコンテンツのつくり方」…

ヴァイス・ニュースがはじめる「VR(仮想現実)」を活用したジャーナリズム

「世界35ヵ国に展開するVice Media:2016年に売り上げ10億ドル&IPOも?」という記事で紹介したことのある米ヴァイス・メディアが「VR(仮想現実)」を活用したジャーナリズムをはじめます。 昨夏に起きてしまった白人警官が黒人少年を射殺したマイク・ブラウ…

良質な情報消費が良質なメディアコンテンツをつくる? バイラルの先のメディアに問われること

毎号購入しているハイパーローカルなシティカルチャーガイド『TOmagazine』。つい最近発売されたばかりの墨田区特集号も読みました。自分が住んでいない区について独特のアングルで切り取られるディープな内容が好きなのですが、今回はメディアのトピックが…

ジャーナリズムのiTunesを目指す「Blendle」がもうすぐ20万ユーザー到達ーー北欧にも展開

ニューヨーク・タイムズやドイツ最大の新聞社、アクセル・シュプリンガーが投資していることでも知られるオランダ発のメディアサービス「Blendle(ブレンドル)」。現在、19.5万ユーザーであること、収益化のために北欧への海外展開を予定しているとjournali…

バズフィード初となるテレビCMのテーマはやはり「ネコ」だった

ニュースサイト「BuzzFeed(バズフィード)」がはじめてテレビCMを打ちました。スーパーボウルのテレビ中継のなかで流れたもので、ペットフード「ピュリナ」のブランド広告です。 もともと「Dear Kitten」という約3000万回再生のシリーズ動画があり、また、…

ビル・ゲイツ氏がテックメディア「The Verge」初となるゲストエディターに就任

(The Vergeの動画より) 新興メディアテクノロジー企業「Vox Media」の運営するテックメディア「The Verge」が初となるゲストエディターとしてビル・ゲイツ氏を招聘することを発表しました。 2月限定でゲストエディターとしてかかわるゲイツ氏とThe Verge編…

コンテンツの質と目的を失わないために——まとめを「Publications」と言い換えるMediumのこだわり

ブログプラットフォームのミディアムには、Collectionという、ミディアム上の記事をまとめることができる機能があります。それにはフォロー機能がついていたり、ほかのユーザーといっしょにまとめをつくることができるのですが、最近、呼び方が変わったとの…

読者が絞り込まれた価値あるメディアづくりには、「声なき声」に耳を傾けることが大切

「Chikirinの日記」というブログを書かれているちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』という本を読みました。 「考えたこと、書いたことをそのまま受け止めてほしい」 インプットよりアウトプットが好きで紙の日記帳…

「情報はつねに広がりたがる」とは? メディアの成熟とコンテンツづくりの行方

先週末、渋谷のloftwork Labで開催された「Prophet(プロフェット)未来について」というイベントに参加してきました。これはサザエBotを運営するナカノヒトヨさんがさまざまなジャンルのゲストを招いて「未来」について語り合うイベントシリーズ。 初回は、…

BuzzFeedがメッセージアプリ「Viber」にチャンネル開設——SNS以上のコンテンツ流通の場となるか

バズフィードが無料通話・メッセージアプリ「Viber」のチャンネル活用を始めました。Viberがリリースを発表しています。 Viberが昨年11月に発表した「Public Chat」という機能を使うとのことです。この機能は有名人や企業などがおこなうチャットを読む(見る…

2014年、ニューヨーク・タイムズでもっとも多くの訪問数を記録した記事とは?

2014年、ニューヨーク・タイムズにおいて、どんな記事が多くの訪問数を記録したのか。そんなことを知ることができるデータが公開されていました。 ウェブやマルチプラットフォーム、ソーシャルメディア、アプリ、動画などについて、もっとも訪問数が多かった…

米新聞社のペイウォール導入は500社超え——海外メディアが有料購読に踏み出すいくつかの背景

定額制読み放題やペイウォール(月に〜本以上読むには有料)、コミュニティ型課金、寄付型、記事ごとの課金など、海外メディアでは読者が有料課金をするためのさまざまな選択肢があります。アメリカだけでもペイウォールを採用する新聞社が500以上あるそうで…